世界的なメガ流通グループの創業家となれば、その資産規模や役員報酬の額にも大きな関心が集まります。トヨタ自動車やファーストリテイリングなど、他業界のオーナー家と比較した場合、岡田家の株式保有形態には興味深い特徴が見られます。
有価証券報告書の開示情報によると、取締役会議長を務める岡田元也氏の役員報酬は例年1億円から2億円前後で推移しており、グローバル企業のトップクラスとしては比較的堅実な水準に抑えられています。
また、株式保有比率に関しても、岡田一族個人がイオン株の大半を握っているわけではありません。一族の資産管理会社や公益財団法人「岡田文化財団」などを通じた保有が主軸であり、一族全体の資産規模は数百億円規模と推定されるものの、極端な同族支配株主にはならない設計が取られています。私利私欲の蓄財よりも、美術館の運営や地域文化への還元に資産を投じる姿勢が、地元三重県をはじめ財界でも高く評価されています。