正義のために戦うヒーローよりも、己の美学や大切な一人のために世界を敵に回すようなエゴイスティックなキャラクターへの支持が熱い。2026年のトレンドを象徴するもう一つのキーワードが「割り切れなさ」だ。
誰もが納得する正論を吐く主役よりも、自らの欲望や復讐心に素直でありながら、どこかで他者への優しさを捨てきれない悪役やアンチヒーロー。彼らが直面する「選択の不条理」に、視聴者は強く同調する。正解のない選択肢を選び取り、その罪を一人で背負う背中。その孤独な佇まいにこそ、大人のファンは抗いがたい色気を感じ取るのだ。