郵便受けに投函されるNHKからの封筒を見て、多くの人が抱く最大の謎が「宛名が書かれていないのに、なぜ自分の部屋にピンポイントで届くのか」という点です。氏名の記載がない郵便物が届く背景には、日本郵便が提供している特別あて所配達郵便という制度が存在します。
この仕組みは、差出人が受取人の氏名を把握していなくても、「住所と部屋番号」さえ指定すれば郵便局員が確実にその住居へ配達するという公的な郵便サービスです。NHKはこの制度を活用し、NHK側のデータベース上で「受信契約が確認できていない住所」を抽出し、宛名を空欄にしたまま機械的に封筒を送付しています。
したがって、「引越し直後なのにNHKに個人情報が漏れているのではないか」「誰かが勝手に通報したのではないか」といった心配は無用です。単にシステム上で未契約扱いになっている住所へ自動送付されているに過ぎず、特定の個人を狙い撃ちして送られているわけではありません。