しかし、乳幼児期の顔立ちに関する専門家の見解は、SNS上の熱狂とはやや一線を画す。都内の小児形成外科医は、「生後数ヶ月から1歳頃までの顔の印象は、皮下脂肪のつき方や頭蓋骨の柔軟性によって劇的に変化する」と指摘する。
赤ちゃんの頭蓋骨は、出産時に産道を通りやすくするため複数の骨が合わさっておらず、柔らかい状態に保たれている。そのため、寝相や向き癖によって頭の形やパーツの位置関係が一時的に変化することも珍しくない。成長に伴って運動量が増え、顔の脂肪が落ちて骨格がしっかりしてくると、乳児期の「整った顔」の印象が大きく変わることもあれば、逆に幼児期以降に鼻筋や輪郭がはっきりしてくるケースも多数存在する。「乳幼児期の容姿の『完成度』に過度な意味を見出す必要は全くない」というのが医療現場の共通認識だ。