大三元とパオの運用に関しては、ルールブックを読み込んでいないプレイヤーの間でいくつかの重大な誤解が蔓延しています。トラブルを未然に防ぐため、現場で頻発する3つの盲点を整理します。
誤解1:白と發を鳴かれている相手に「中」でロンされたらパオになる?
【真相】パオにはならず、通常の役満放銃(ロン)扱いとなります。
パオの適用条件は「3種類目をポン(または大明槓)させて役満を確定させたこと」です。ロン牌として相手にアガられた場合は、鳴かせたわけではなく単にロンされただけであるため、放銃者が1人で通常通り32,000点(親なら48,000点)を支払います。折半にはならず、責任払いという概念自体が発生しません。
誤解2:3つ目を鳴かせた後、相手が「字一色」や「数え役満」になった場合は?
【真相】大三元以外の役満にはパオが適用されません。
相手が白・發・中をすべて刻子にしてアガった場合にのみパオが有効となります。極めて稀なケースですが、大三元ではなく「混全帯幺九」などの別役でアガった場合は、パオは無効化されます(ただし、三元牌3組が手牌にあれば大三元が必ず成立するため、実質的に無効化されるケースは役満複合の特殊判定等を除き極めて限定的です)。
誤解3:責任払い中にツモられた際、積み棒やリーチ棒の支払いはどうなる?
【真相】積み棒・リーチ棒を含めて全額パオ者が負担します。
例えば子がツモアガリし、卓上に1,000点棒が2本(2本場=600点)あった場合、パオ者は32,000点+600点=32,600点を一人で支払います。供託されているリーチ棒もすべてアガったプレイヤーに渡ります。他家に一切の負担を生じさせないのが責任払いの鉄則です。