首都圏で沖縄ブランドの信頼を確固たるものにしてきた立役者が、株式会社沖縄県物産公社の展開するわしたショップだ。「わした」とは沖縄の言葉で「私たち」を意味する。県内各地の生産者と都市部の消費者を直接つなぐパイプ役として、長年にわたり地域振興の最前線を走ってきた。
地方創生やライフスタイルの多様化に伴い、自治体アンテナショップを取り巻く小売業の役割は大きく変化している。単に特産品を販売する「物販の場」にとどまらず、地域の文化や観光、歴史の物語を伝える体験型メディアとしての機能が求められているのだ。
店舗の棚割りや商品選定には、現地公社ならではの厳しい目が光る。生産者の思いを込めたPOP解説や、旬のレシピ提案など、顧客の購買意欲をくすぐる工夫が随所に凝らされている。その丁寧な店づくりが、一度訪れた顧客をファンへと変える原動力となっている。