冷暖房効果を高めるためには、空気の物理的な性質である「冷気は床面付近に沈み、暖気は天井付近に浮上する」という温度成層をいかに崩すかが鍵となります。エアコン併用効果的な置き場所をマスターすれば、部屋全体の温度ムラを最小化できます。
冷房運転時には、エアコン本体を背にしてサーキュレーターを設置し、部屋の中央へ向けて水平に送風するのが鉄則です。エアコンから吹き出された冷気は床面を這うように前方へ進むため、その気流の背後からサーキュレーターでブーストをかけ、部屋の対角線上の壁面へ衝突させます。壁に当たった冷気が上部へ押し上げられて循環の輪が完成し、足元ばかりが冷える「底冷え現象」を防止できます。
一方、暖房時はまったく逆のアプローチが求められます。暖房併用サーキュレーター向きの配置として最も効果的なのは、エアコンの吹き出し口の対角線上の部屋の隅に置き、天井の中心またはエアコンの吸込口に向けて上向き斜め45〜60度で送風する手法です。天井付近に停滞している熱だまりを強制的に切り崩し、下層へ押し戻すことで、床面付近の温度が最大3〜5℃底上げされます。これにより、エアコンの設定温度を過剰に上げることなく、足元までぽかぽかとした暖かさを維持できます。
さらに、部屋干し洗濯物乾燥効率においてもサーキュレーターは真価を発揮します。濡れた洗濯物の下側から真上に向けてダイレクトに風を当てると、衣類の周囲に滞留する飽和水蒸気層が連続的に剥ぎ取られます。自然乾燥と比較して乾燥時間を約3分の1に短縮できるため、生乾き臭の原因菌であるモラクセラ菌の増殖リミットとされる「濡れてから5時間」を確実に回避できます。