本名・髙島昇男として生を受けた彼は、日本大学芸術学部を中退後、名門として知られる劇団俳優座の養成所に第12期生として入所した。同期には後の日本演劇界を支える才能が蠢いており、厳しい研鑽の中で役者としての骨格が形作られていく。舞台での経験で培われた確かな発声と繊細な感情表現は、やがて本格化するテレビ時代劇や現代劇の現場で遺憾なく発揮されることとなった。
一方で、彼を語る上で欠かせないのが家族との強い絆だ。実娘であるフリーアナウンサーの高島彩をはじめ、遺された家族が今も語り継ぐ彼の素顔は、画面上の鋭い表情とは対照的な、どこまでも温かい父親の姿であった。家庭内での愛に満ちたエピソードや彼が遺した生き様は、没後数十年が経過した今も家族の絆として息づいている。