福島の気象を読み解く上で外せないのが、阿武隈高地と奥羽山脈という二つの大きな山脈の存在だ。太平洋から吹き込む冷たく湿った偏東風「やませ」と、暖流である黒潮の影響を受ける沿岸部。そして、内陸の盆地特有の熱気と寒気が溜まる地形構造が、狭い県内の中に3つの異なる気候帯を生み出している。
2026年に入り、海洋水温の上昇に伴って太平洋側からの湿った空気の供給量が平年比で120%以上に増加。これが山脈にぶつかることで、かつてない強度の局地的一方降雨を引き起こしている。以前なら「穏やかな東北の四季」と表現された気候は姿を消し、熱帯性のスコールに近い降雨と過酷な乾燥が交互に訪れるワイルドな気候へと変貌を遂げた。