世間は往々にして、中高年女性の露出に対して保守的な目を向けがちだ。しかし、本作はそのような安易なステレオタイプを真っ向から破壊する。ここで表現されているのは、性的な消費の対象としての肉体ではない。彫刻に近い。ミケランジェロのダビデ像を見るような、あるいはギリシャ彫刻に対峙したときのような、純粋な畏怖の念が湧き起こるのだ。
彼女自身、インタビューで「今の自分の身体が最も面白い」と語っている。全盛期のバレリーナとしての身体から、年齢を経て変化した現在の身体。その変化を肯定し、むしろ武器に変える姿勢こそが、現代の女性たちに強いエンパワーメントを与えている。