音楽関係者やボイストレーナーが口を揃えて賞賛するのが、キムヨンジャ 歌唱力 評判の高さです。テレビの音楽番組などで彼女のステージを目にした視聴者の多くが驚嘆するのが、独特の「マイクパフォーマンス」でしょう。
サビのロングトーンにおいて、彼女はハンドマイクをおへその位置や体の真横まで大きく離します。それにもかかわらず、スピーカーからは一切音痩せすることのない太く艶やかな声が会場の隅々まで響き渡ります。これは並外れた肺活量と、体幹全体を共鳴腔として使う強靭なベルティング発声が完璧に完成されている証左です。
彼女の発声のルーツには、韓国伝統の声楽芸術「パンソリ」に見られる喉の耐久力と、日本の伝統演歌が求める繊細なコブシ(装飾音)の両方を高度に血肉化したハイブリッドなボーカルメソッドが存在します。哀しみを絞り出すようなハスキーなニュアンスから、天井を突き破るような突き抜けた高音までを自由自在に操るコントロール能力こそが、半世紀にわたり第一線で歌い続けられるフィジカルの根源なのです。