不調の原因を突き止めないまま薬を飲み続けるのは、暗闇で的に向かって矢を射るようなものだ。現代のアレルギー診療では、少量の採血で多くのアレルゲンに対する特異的IgE抗体検査を行うことが標準化している。近年では、特定のタンパク質成分単位で感作を識別するコンポーネント解析も広まり、食物アレルギーの正確なリスク評価が可能になった。
「アレルギー性鼻炎だと思っていたら、実は室内のハウスダストやペットのフケが複合的な原因だった」という例は少なくない。正確なIgE抗体検査によるデータの可視化は、無駄な食事制限や過度な生活制限を避け、狙いすました環境整備や薬物療法を展開するための決定的な一歩となる。