缶やペットボトルが市場を席巻してきた清涼飲料水業界においても、大きな地殻変動が起きている。かつての甘味重視の量産型から、無糖かつシングルオリジン(単一農園)の茶葉を用いた本格派へのシフトだ。食品・飲料産業全体が健康志向とクラフト志向へ舵を切る中、消費者は清涼感だけでなく「カテキンのクオリティ」や「香り立ち」を厳しく見極めるようになった。
コンビニエンスストアやスーパーの棚を見渡せば、水出し(コールドブルー)製法を前面に出したボトルや、スパイスを効かせたクラフト商品が並ぶ。大手飲料メーカーも、従来の製法を根本から見直し、プロのハンドドリップに近い抽出プロセスを自動化する技術開発にしのぎを削っている。