イタリアの攻撃陣を語る上で欠かせないのが、世界最高峰の打点を誇るパオラ・エゴヌと、新星エカテリーナ・アントロポワの存在だ。かつてはエゴヌへの一本足打法と揶揄されることもあったが、現在のイタリアにはその死角がない。
最高到達点340センチを超えるエゴヌのスパイクは、相手ブロックの上からコートに突き刺さる。一方で、ロシア出身でイタリア国籍を取得した21歳のアントロポワは、高さに加えてサーブの威力が凄まじい。ベラスコ監督は試合の流れに応じてこの2人を自在に使い分け、相手ブロック陣に休息の暇を与えない。この「世界トップクラスのオポジットが2人いる」という底知れぬ層の厚さこそが、他国にとって最大の絶望となっている。