普段私たちが手にするスマートフォンに標準搭載されているカメラは、限られた距離で広い範囲を収めるために「広角レンズ」が使用されている。この広角レンズこそが、写真写りを悪くする元凶の一つだ。
広角レンズで撮影すると、レンズの物理的特性である歪曲収差が発生する。画面の中央付近が手前に膨らみ、周辺部が外側に引き伸ばされる現象だ。さらに、被写体に近づいて撮影するほど焦点距離の影響で遠近感が極端に強調される。結果として、鼻が大きく見えたり、頬が膨らんで見えたりと、顔のパーツ比率が歪んでしまう。日本写真協会に所属する技術者も、日常的なスナップ撮影で生じる顔の変形は、光学的なレンズアタッチメントと被写体との距離設定が主因であると解説している。