登校拒否は突然始まるように見えて、実際には日常生活の中で不登校の前兆サインが数多く発せられています。この変化を早い段階で察知することが、長期化を防ぐ防波堤となります。
代表的なサインには、日曜日の夕方から表情が暗くなる、家族との会話や好物の食事が急に減る、夜遅くまで眠れず朝起きられないといった行動の変化があります。また、登校直前になると「お腹が痛い」「頭が割れるように痛い」「吐き気がする」と訴え、学校を休むと午後にはケロッと回復する現象も頻繁に見られます。これは仮病ではなく、強いストレスが自律神経に影響を及ぼして引き起こす明確な心身反応です。
特に思春期に急増するのが起立性調節障害(OD)です。自律神経のバランスが崩れ、起床時に脳血流が低下することで「強い倦怠感」「めまい」「動悸」が生じ、朝起きられない状態に陥ります。本人の意志や根性論では到底起き上がれない身体疾患であるにもかかわらず、「怠けている」と誤解して叱責すると、病状と親子関係の双方が著しく悪化します。