国土地理院が全国約1300カ所に設置している電子基準点(GEONET)のGPS観測データは、日本列島が今この瞬間も変形し続けている事実をリアルタイムで証明しています。
世界中に存在する十数枚の主要プレートのうち、日本列島の下には「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」「北米プレート(またはオホーツクプレート)」「ユーラシアプレート(またはアムールプレート)」という実に4枚ものプレートがひしめき合っています。このような密集地帯は、地球表面積のわずか0.1%にも満たない日本列島周辺にしか存在しない極めて特異な環境です。
太平洋プレートは東から年間約8〜9cmのスピードで東北日本・北海道の下へ沈み込み、フィリピン海プレートは南東から年間約3〜5cmの速度で西日本の下へ潜り込んでいます。この強烈なプレッシャーが、歪みエネルギーの蓄積による巨大海溝型地震や活断層地震を引き起こす一方で、世界有数の「温泉大国」「火山地形の景勝地」「急峻な山岳と豊かな水源」というかけがえのない国土の恵みをもたらしています。