能登の激震は次の巨大地震を呼ぶのか?歪む日本列島と連動の真相

能登の激震は次の巨大地震を呼ぶのか?歪む日本列島と連動の真相

能登の激震は次の巨大地震を呼ぶのか?歪む日本列島と連動の真相について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

日本海側の能登半島で発生したM7.6の大地震は、太平洋側の南海トラフ巨大地震を直接誘発する「直接の引き金(トリガー)」になり得るのか。この問いに対し、最新の地殻変動データ解析は極めて示唆に富む回答を提示している。

国土地理院の電子基準点ネットワーク(GEONET)および防災科学技術研究所の高感度地震観測網の蓄積データを統合した連動性解析によると、能登半島の震源域周辺では数メートル規模の水平・垂直変位が記録された。しかし、太平洋側で沈み込むフィリピン海プレートと陸側のプレート境界(南海トラフ)にかかる直接的なクーロン応力変化(ΔCFF)を計算すると、その力学的伝播量は極めて微小であることが判明している。

「距離にして数百キロメートル離れた内陸断層の破壊が、即座に南海トラフの固着域を直接破壊するトリガーになる可能性は力学的に低い」。これが現在の地球物理学的なコンセンサスだ。ただし、話はここで終わらない。

能登の激震は、中部・近畿・北陸地方を横断する内陸地殻全体の広域応力場を再配置させた。歴史を振り返れば、1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震の前には、鳥取地震(1943年)や三河地震(1945年)など内陸部で顕著な地震活動が相次いでいた。直接の「引き金」ではなくとも、日本列島全体がプレート運動の圧縮によって歪みを溜め込む「活動期」に入っているシグナルと捉えるのが、現在の地球科学が導き出したリアルな見解である。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。