1996年、絶頂期の中でプリンセス プリンセスは解散を迎える。その後、俳優の岸谷五朗氏との結婚を経て、彼女は「奥居香」から「岸谷香」へと名義を変えた。一時は育児に専念するため表舞台から距離を置いた時期もあったが、音楽への情熱が消えることはなかった。
「母」となった彼女が紡ぐ音楽は、若い頃の鋭利なロックサウンドから、より温かみと深みのあるポップスへと変化を遂げていく。生活のすべてを音楽に捧げていた時代から、生活の中に音楽があるスタイルへ。このシフトチェンジこそが、彼女のアーティスト生命をより長く、豊かなものにしたのだろう。