いちごの調理で多くの親が頭を悩ませるのが、「表面のツブツブ(種)は1つずつ取るべきなのか」という疑問です。植物学上、あのツブツブは種子ではなく「痩果(そうか)」と呼ばれる果実そのものですが、ゴックン期の赤ちゃんの喉や胃腸にとってはザラザラした異物感となり、嘔吐や消化不良の原因になります。
結論として、ピンセットなどで1粒ずつ種を取る必要はありません。いちごを加熱して柔らかくした後、金属製の茶こしや裏ごし器でスプーンの背を使って押し当てるだけで、皮やツブツブは網目に残り、滑らかな果肉ペーストだけを簡単に抽出できます。
また、最も注意深く見極めるべきは、食後に「口の周りが赤くなる現象」のメカニズムです。
いちごを食べた直後に口元だけが赤くなった場合、それは即時型食物アレルギーだけでなく、いちごに微量に含まれる「ヒスタミン様物質(仮性アレルゲン)」や果汁の酸による接触性皮膚炎であるケースが多々あります。接触による刺激を防ぐためには、食事の直前にワセリンを赤ちゃんの口周りに薄く塗って保護幕を作ることが小児科現場でも推奨されています。
一方、蕁麻疹が全身に広がる、目の充血、唇の腫れ、激しい嘔吐、ゼーゼーする呼吸器症状が見られる場合は、真の食物アレルギーの疑いがあります。直ちに摂取を中止し、かかりつけの小児科医を受診してください。