鎮西寿々歌が4年間にわたるてれび戦士時代に残した楽曲群は、彼女自身の声変わりや精神的な成長のグラデーションを克明に記録した貴重なアーカイブです。鎮西寿々歌のソロ曲一覧および代表的な参加楽曲の中から、特に音楽的評価の高い名曲をピックアップして紐解きます。
小学5年生で加入した2009年度の「ダン! ダン! ドゥビ・ズバー!」では、長江崚行とのコンビネーションでエネルギッシュなダンスナンバーを披露。アップテンポなリズムに負けない発声の強さを見せつけました。翌2010年度にはフィンガー5の名曲「恋のダイヤル6700」のカバーに参加し、昭和歌謡特有のキャッチーなグルーヴ感を自在に乗りこなすリズム感の良さを証明しています。
そして彼女の評価を決定づけたのが、2010年度に発表された珠玉のソロバラード「ささやきの天使」です。アコースティックギターとストリングスを中心とした繊細なアレンジの中、囁くようなウィスパーボイスからサビのエモーショナルなロングトーンまで、11歳とは思えない陰影のある歌唱を披露しました。この楽曲は今なお「天才てれびくん 歌 名曲」を語る上で欠かせない金字塔としてファンの記憶に刻まれています。
中学時代に入った『大!天才てれびくん』期(2011〜2012年度)では、「カラフル!」や「ハイフライングガール」といったポップロック路線でも主軸を担当。大人びた表情と芯のある中音域を響かせ、表現の幅を大きく拡張させました。