球史に残る劇的なドラマが生まれたのは、2017年6月18日、東京ドームで行われたセ・パ交流戦の千葉ロッテマリーンズ戦でした。この年の巨人は球団ワーストとなる13連敗を喫するなど深刻なスランプに陥っており、チーム全体が重苦しい重圧と戦っていた時期でした。
試合は激しいシーソーゲームとなり、延長戦へ突入します。迎えた延長12回表、ロッテに手痛い2点勝ち越しを許し、スコアは5対7。当時の規定により12回裏が巨人の最終攻撃となるため、誰もが敗色濃厚と感じる絶望的な展開でした。
しかし、ドラマはここから始まります。12回裏、先頭の長野久義が安打で出塁し、続く坂本勇人も四球を選んで無死一、二塁のチャンスを作ります。ここで打席に立ったのは、主砲のケーシー・マギーでした。ロッテベンチが選択した戦術が、次打者・亀井善行の闘志に火をつけることになります。