「完全養殖の不可能性」を覆し、世界の水産業界に革命をもたらした近大マグロ。その輝かしい実績の背後には、徹底した実証主義と飽くなき探求心がある。水産学科のブースに漂う緊張感と熱気は、まさにそのフロンティアスピリットの結晶だ。
現在、水産資源の枯渇や地球温暖化に伴う海洋環境の激変が深刻化している。この未曾有の課題に対し、同学科では人工種苗生産の技術高度化やゲノム編集を駆使した優良系統の選抜など、次世代の食料供給を支える革新研究が加速中だ。実験室の大型水槽前で熱弁を振るう研究者の言葉に、若者たちが息をのむ。教科書の中の科学が、地球を救う具体的な技術へと昇華する瞬間がそこにある。