「お祝いの気持ちはお金そのものにあるのだから、袋は何でも構わないのではないか」という意見は、SNSやネット掲示板でも頻繁に交わされる議論です。しかし、実際の結婚式現場や受け取る新郎新婦側の本音を検証すると、必ずしも割り切った意見ばかりではありません。
結婚式場のフロント業務を長年担当してきたスタッフへの取材によると、受付に並ぶ祝儀袋の中で、100均の商品は「並べた瞬間に特有の軽さや風合いの違いで目立つケースがある」といいます。受付係を担当するのは新郎新婦の友人や同僚が多く、手渡しされた瞬間の手触りや視覚的印象は想像以上に鮮明に残ります。
大手ブライダル関連機関が実施したゲストの意識調査データを参照すると、100均のご祝儀袋に対するネットの反応は大きく二分しています。「中身のお金がしっかり入っていれば袋は処分するものだから気にしない」という合理派が約55%を占める一方で、「自分が結婚式を挙げた際、明らかに100均とわかる袋で3万円や5万円を包まれていて少し複雑な気持ちになった」「お祝いの手間を省かれたように感じた」と答えた層が4割強存在します。
つまり、受取側の4割以上が何らかの違和感を抱く可能性がある以上、「相手に失礼と思われないか」と懸念する状況であれば、最初から選ばない選択がリスク管理として極めて妥当です。