少子高齢化による担い手不足が全国の祭り文化を脅かす中、徳島の取り組みは極めて先鋭的だ。2026年の目玉プロジェクトとして注目を集めているのが、伝説的な名手の踊りやバチ捌きを3Dモーションキャプチャでデジタルアーカイブ化し、生成AIで解析・伝承する取り組みだ。
「しなやかな手首のかえし」や「重心の細かな移動」といった、これまでは勘や口伝に頼るしかなかった職人技が解像度の高いデータとして可視化された。若手の踊り手たちはスマートフォンアプリを活用し、自分の演舞映像と名手のモーションデータをリアルタイムで重ね合わせながら練習に励む。伝統を頑なに守るだけでなく、時代の最先端テクノロジーを丸呑みにして進化する柔軟性こそ、この祭りが400年を生き抜いてきた真の理由だ。