SNSは今や、個人の幸福度を競い合う戦場のようになっている。結婚、出産、マイホーム購入。人生のライフイベントがこれでもかとタイムラインを埋め尽くす。その中でも、妊娠という「究極のライフイベント」の象徴である写真は、受け手にとって非常に強いメッセージ性を持つ。
不妊治療に悩む人、独身の生活を楽しんでいる人、あるいは単に仕事で疲れている人。多様な背景を持つ人々がひしめくタイムラインにおいて、無防備に投稿された写真は、時に「配慮に欠ける自慢」と受け取られてしまう。見たくない情報をコントロールしにくいSNSのアルゴリズムも、この対立を加速させている。