実際に現地へ足を運ぶなら、点での鑑賞にとどまらず、石巻の街全体を巡るルートをおすすめしたい。旧北上川のせせらぎを聞きながら川沿いを歩き、ノスタルジックな裏路地を抜ける。途中で立ち寄る地元の食堂では、三陸沖で獲れたばかりの新鮮な金華サバや季節の海鮮丼が胃袋を満たしてくれる。
昭和のレトロ建築を愛でた後、すぐ近くにある現代的なアートギャラリーや開放的なカフェでコーヒーを味わう。過去と現在がシームレスに交差する時間経過のグラデーションを感じ取ること。それこそが、石巻という街が与えてくれる最高の贅沢だ。