2005年5月、南千歳駅前に「レラ」がオープンした日の衝撃を、地元住民は今も鮮明に覚えている。広大な敷地に平屋建ての店舗が並ぶオープンエア型のモールは、当時の北海道には皆無だったアメリカンスタイルのショッピング体験を提示した。国内外の有名ブランドが一堂に会し、直行バスが新千歳空港とモールを絶え間なく往復する光景は、まさに北海道観光の新しい顔そのものだった。
特に2010年代に入ってからのインバウンド(訪日外国人客)ブームにおいて、レラが果たした役割は極めて大きい。アジア圏からの大型観光バスが連日押し寄せ、免税手続きカウンターには長い列ができた。スーツケースを両手に抱えた観光客が空港に乗り込む直前まで買い物を楽しむスタイルは、この場所だからこそ成立した勝ちパターンだったと言える。