飛ぶ鳥を落とす勢いだったMJGに対し、なぜ世間は「怪しい」という疑念を抱いたのか。その最大の理由は、看板に掲げた施術内容と実態の著しい乖離にある。
第一に、医療類似行為でありながら「絶対に治る」「骨盤の歪みを直せばすべての不調が消える」といった誇大広告とも取れる強気な勧誘が目立ったことだ。科学的根拠が曖昧な施術を万能薬のように謳う姿勢は、医療法規・コンプライアンスの観点からも疑問視されていた。
第二に、リピート率を高めるために導入された独特のカウンセリング体制だ。初回施術で患者の不安を極限まで煽り、その日のうちに長期契約を迫る手法に対し、消費者センターへの相談が相次いだ。そして第三に、従業員である柔道整復師たちが過度な売上目標に追われ、本来のケアではなく「営業マシーン」と化していた実態だ。