「飲んだ後の締めはパフェか、それとも味噌ラーメンか」——そんな札幌の夜の文脈に、強力な第三の選択肢が割り込んできた。午前2時を回っても満席状態が続く「シメ焼肉」の専門店だ。
なぜ重たく思われがちな肉が、酒の後の胃袋に収まるのか。秘密は部位の選定とカットの技術にある。深夜帯に提供されるのは、脂肪分の少ない赤身肉や、さっと炙るだけで溶ける極薄切りのサガリ、そして特製の薬味スープだ。胃にもたれないあっさりとした揉みタレで食べる肉は、アルコールで火照った身体に心地よい満足感をもたらす。深夜のカウンターで一人、静かに上質な肉と向き合う女性客の姿も今や珍しくない。