長きにわたる戦いの中で、彼が転機を迎えたのは大手予備校の活用方法を変えた瞬間だった。かつては駿台予備学校のハイレベルなテキストを闇雲に完璧にしようとしては潰れ、河合塾の全国模試の偏差値に一喜一憂する日々を送っていた。
「予備校のテキストは宝の山だが、それをどう消化するかが命運を分ける」と彼は語る。彼は予備校の授業を「答えを知る場」から「プロの思考プロセスを盗む場」へと再定義した。駿台予備学校で叩き込まれた論理的思考の骨組みに、河合塾の標準~応用問題を反復することで確固たる解法パターンを定着させる。教材を増やすのではなく、選りすぐった教材を徹底的に分解・構築し直す作業が、彼の学力を急上昇させた。