青いプラスチックレールの上を走る三方形状の電車――。「プラレール」の歴史は、トミー(現・株式会社タカラトミー)の創業者である富山榮二郎が抱いた「子どもたちに安全で夢のあるおもちゃを」という強い情熱から始まった。1959年の誕生以来、時代や技術の変化に伴いながらも、レール幅の規格を一度も変えずに進化を続けてきた稀有なプロダクトだ。
近年の玩具業界では、かつて遊んでいた子どもたちが親になり、さらに大人向けコレクターへと成長する「全世代型マーケティング」が加速している。今回の京王5000系モデルも、まさにその系譜に連なるものだ。親子の会話を生み出し、世代を超えて受け継がれるものづくり。富山榮二郎が築いた玩具哲学は、2026年の今もなお、最新の限定モデルの中にしっかりと息づいている。