なぜこれほどまでに建築費が高騰しているのか。関係者への独自取材により、近年の相次ぐ価格改定の背景には単なる原材料費の高騰だけでなく、同社の明確なブランド戦略が存在することが分かった。住友林業株式会社の光吉敏郎代表取締役社長は、脱炭素社会の実現に向けた先進的な「木造建築」の価値向上を強力に推進している。
同社が主導する「W350計画」は、2041年までに高さ350メートルの超高層木造建築を建設するという壮大な構想だ。このプロジェクトで培われる最先端の木質技術や構造解析は、一般の注文住宅にも惜しみなく還元されている。つまり、私たちが手にする一戸建ての価格には、世界トップクラスの木造技術開発への投資費用が含まれているとも言えるのだ。