いま、画狂老人卍の真髄に触れるなら、東京・両国のすみだ北斎美術館や上野の東京国立博物館へ足を運ぶべきだろう。ガラスケースの向こうに鎮座する晩年の肉筆画の前に立つと、印刷物やデジタル画面では決して伝わらない、異様な空気の圧迫感を肌で感じるはずだ。
そこにあるのは、日本美術史の到達点であり、同時に美の臨界点だ。90年という生涯の最後に辿り着いた、削ぎ落とされた線と圧倒的な濃淡の宇宙。すべてを捨て去り、ただ絵を描くことだけに魂を売り渡した「画狂老人卍」。彼が遺した筆跡の叫びは、時代も国境も超えて、いまなお観る者の心臓を鷲掴みにし続けている。 (出典: 画 狂 老人 卍(Yahoo!ニュース))
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