国内の飼育現場でも、その無垢な姿は来館者の心を捉えて離さない。千葉の鴨川シーワールドや、世界屈指の大水槽を誇る沖縄美ら海水族館では、エイ類の繁殖プログラムが着実に成果を上げている。生まれたばかりの幼魚が展示水槽にデビューすると、その前には連日人だかりができる。
生まれたての子エイの体は手のひらにすっぽり収まるほど小さく、光を通すほど透き通っている。飼育員が細かく刻んだクリル(オキアミ)やイカを差し出すと、小さな体を一生懸命に波打たせて餌を覆い隠すように食べる。その健気でどこか不器用な姿に、子どもから大人まで歓声を上げずにはいられない。