日本のネイルカルチャーを草創期から切り拓いてきたトップネイリスト、黒崎えり子氏が提唱するスタイルにも注目したい。彼女が今季改めて説くのは、デザインそのものよりも「土台となる指先のフォルムと健やかさ」の重要性だ。
どれほど手の込んだジェルネイルを施しても、爪自体の形やキューティクルラインの美しさが損なわれていては真のエレガンスは宿らない。自爪への負担を最小限に抑えつつ、ハイポイントを完璧に整えたベース作り。その上に纏う秋のカラーリングは、まるで仕立ての良いオートクチュールドレスのように手肌へ完璧に溶け込む。本物を知るプロフェッショナルが辿り着いた境地がここにある。