数値やデータが躍る現代のグラウンドだが、根底に流れるのは泥と汗にまみれた泥臭い情熱だ。福山の強豪校の練習を訪ねると、タブレット端末を片手に真剣な表情でフォームをチェックする選手たちの姿があった。だが、一歩バッターボックスに入れば、声が枯れるまで仲間を鼓舞し、一塁へのヘッドスライディングをいとわない必死さが露わになる。
デジタルな合理性と、アナログな執念。このふたつが歪みなく噛み合ったとき、チームは爆発的な強さを発揮する。データで相手の癖を読み切り、泥臭く泥にまみれて泥仕合を制す。これこそが、現在の福山スタイルと言えるだろう。