ロトの抽せんは、完全な無作為性を保つために極めて厳格な管理下で行われている。使用されるのは「電動攪拌式遠心力型抽せん機」、愛称「夢ロトくん」だ。日本宝くじ協会などの関係機関がメンテナンスを徹底し、物理的な不正や偏りを排除する設計が施されている。
しかし、機械である以上、物理法則からは逃れられない。夢ロトくんにはAからJまで用意された合計10種類の「セット球」が存在する。それぞれ微妙に異なるゴムの反発係数や重量バランスを持ち、当日の抽せんでどのセット球が選ばれるかによって数字の挙動に微細な変化が生じるのだ。
熟練のファンは、抽せん当日の立会人がどのセット球を選択したかを即座に記録する。直近の傾向を追うだけでなく、使用されるボールの物理的なコンディションまで視野に入れること。これが表面的な数字選びとは一線を画すアプローチの第一歩となる。