番組を象徴する人気キャラクター「ミカン星人」の誕生も、偶然と狂気が織りなした産物だった。イラストレーターのきはらようすけが生み出したこのキャラクターは、ミカンに手足が生えただけのシンプルなデザインでありながら、一切の感情を読ませない無表情と独特の挙動で一躍人気を集めた。
短編CGアニメとして挿入された『ミカン星人』は、起承転結すら存在しないシュールなシチュエーションが連続し、視聴者の脳裏に強烈なトラウマと中毒性を植え付けた。言葉の説明を排し、純粋な視覚的アバンギャルドを提示したこの試みは、キャラクタービジネスの概念を根本から覆したのである。