くら寿司の不祥事として多くの人の記憶に強く残っているのが、2019年2月に大阪府内の「守口店」で発生した不適切動画事件です。従業員がまな板の上の魚を一度ゴミ箱に投げ入れた後、再び拾い上げてまな板に戻す様子が撮影・投稿され、動画は瞬く間に大炎上しました。
運営元のくら寿司(旧・くらコーポレーション)は即座に謝罪文を出し、該当店舗を一時休業して全従業員の再研修を実施。さらに、関与した元従業員2名について退職処分とした上で、刑事告訴および民事での損害賠償請求に踏み切るという、当時としては異例の厳しい対応を発表しました。この姿勢は「バイトテロに厳格に対処する先駆け」として一定の評価を得た一方、外食チェーンの衛生管理体制に強い不信感を抱かせる契機となりました。
さらに2026年春には、全国的な「外食テロ」の波が同社を直撃します。他店舗の寿司にわさびを乗せたり、レーン上の寿司に唾をつけたりする迷惑客の動画がSNS上に拡散。くら寿司は警察への被害届提出と同時に、レーン上の不審な動きを自動検知する「AIカメラシステム」の全店導入を進めるなど、客側のモラル崩壊に対する防衛策を急速に強化しました。