退院後に待ち受けていたのは、過酷を極めるリハビリの日々だった。残された左腕一本と、新たに装着した義足・義手を体の一部として馴染ませる作業は、血の滲むような努力と時間を要した。思うように動かない身体への苛立ちから、人知れず涙を流す夜も一度や二度ではなかった。
だが、彼は決して歩みを止めなかった。車椅子生活からの脱却を目指し、義足による自立歩行をマスターするまでのプロセスは、まさに己の限界との闘いだった。やがて努力は実を結び、一般企業への就職を果たす。営業職として健常者と肩を並べ、トップクラスの成果を挙げるまでに至った彼の姿は、周囲に深い感銘を与えた。