PL学園野球部の過酷さを象徴していたのが、1年生が上級生に仕える「付き人制度」でした。下級生は特定の3年生に専属で付き、身の回りの世話全般を完璧にこなさなければなりませんでした。
研志寮に存在した主な掟や日常の実態は以下の通りです。
【下級生を縛った主な掟と過酷な日常】
・先輩への絶対服従と限定された返事:1年生が発することを許された言葉は原則として「はい」と「いいえ」のみ。
・分刻みの身の回り業務:先輩のユニフォームの洗濯、靴磨き、ベッドメイク、マッサージ、さらには食事の配膳まで下級生が担当。
・理不尽な連帯責任:付き人のミスは同級生全員の連帯責任となり、厳しい指導や制裁の対象となった。
・食事のプレッシャー:どんぶり飯の完食が義務付けられ、喉を通らないプレッシャーから食事の時間が最大の恐怖となった。
どれほどグラウンドで厳しい練習を重ねても、寮に戻れば息をつく暇すらなく付き人としての過酷な労働が待っていました。「グラウンドにいる時間だけが唯一、先輩の雑用から解放される時間だった」と振り返るOBもいるほど、寮内での生活は過密かつ過酷を極めていました。