手元のリモコンが正常に信号を発信しているかどうかは、特別な測定機器を使わずにスマートフォンのカメラ機能で瞬時に判別できます。人間の目には見えない赤外線も、スマホのカメラセンサーを通すことで光の点滅として可視化されるためです。
確認手順は極めてシンプルです。スマホのカメラアプリを起動し、画面越しにリモコン先端の赤外線送信部を映しながら、リモコンの運転ボタンや温度調節ボタンを押します。画面上で送信部が紫色や白色にピカピカと点滅していれば、リモコンから信号が正しく出力されている証拠です。まったく光らない場合は、リモコン側の電池切れや内部基板の不具合が疑われます。なお、近年のiPhoneのメイン(背面)カメラには強力な赤外線カットフィルターが搭載されているため、インカメラ(自撮り用カメラ)に切り替えて確認するのが確実です。
もし発光が確認できない場合、最優先で行うべきはエアコンのリモコンの電池交換です。ここで注意したいのが「電池交換の落とし穴」です。残量の異なる古い電池と新しい電池を混ぜて使用したり、マンガン電池を使用したりすると、十分な電圧が得られず誤作動の原因になります。必ず同一メーカーの新品アルカリ乾電池を2本同時にセットしてください。また、電池ボックス内の金属バネに白い粉(液漏れによる結晶)やサビが付着していると通電が妨げられるため、綿棒などで綺麗に拭き取る処置も有効です。リモコンの液晶がつかない現象も、この接点清掃と新品電池の装着で解消する事例が多発しています。