吉野ヶ里歴史公園では、最新の発掘成果を現実空間にフィードバックする取り組みが加速度的に進んでいる。2026年秋から本格導入される「デジタルツイン・ガイドシステム」は、その目玉だ。
来園者が専用のスマートグラスを着用して敷地を歩くと、目の前の何もない芝生広場に、当時の賑やかな市場や竪穴建物から立ち上る煙、そして作業に励む弥生人たちの姿が立体映像となって現れる。AR(拡張現実)技術によって、発掘中の最新遺構もその場で完成予想図と重ね合わせて観察することが可能となった。
「実物の遺跡が持つ圧倒的なスケール感と、最新のXR技術が見事に融合している」。お試し体験に参加した地元の歴史愛好家は、目の前に出現した「古代の巨大都市」に目を丸くしていた。