連載完結から20年——なぜ今「ニア」の冷徹な正義が現代人の心を惑わすのか?『Death Note』怪作の後継者が遺した答え

連載完結から20年——なぜ今「ニア」の冷徹な正義が現代人の心を惑わすのか?『Death Note』怪作の後継者が遺した答え

連載完結から20年——なぜ今「ニア」の冷徹な正義が現代人の心を惑わすのか?『Death Note』怪作の後継者が遺した答えの詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

イエローボックス倉庫での最終決戦において、ニアが追い詰められた夜神月に向かって放った一言は、漫画史に残る名シーンだ。「あなたはただの殺人者です」。神を気取り、世界を再構築しようとしたキラの野望を、ニアは高尚な思想対決としてではなく、単なる暴論と犯罪として一蹴してみせた。

この場面を「冷酷な勝利宣言」と見る向きもあるが、実はこれこそがニアなりの倫理観の表明だった。彼は自らの考えを「正しい正義」とは決して主張しない。「何が正しいか、何が正義かは自分で決めること」。絶対的な正義を振りかざすキラの傲慢さを批判しつつ、自らも正義のヒーローとして振る舞うことを拒絶した姿勢に、彼の真の凄みがある。

中村 さくら
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中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。