メディアによる発信も、この熱狂を後押しした。NHKの人気知育番組『ピタゴラスイッチ』で紹介された「光る泥だんご」の映像は、当時の子どもたちだけでなく、同伴していた親世代の度肝を抜いた。「泥がここまで光るのか」という驚きは、瞬く間に全国の家庭や学校へと伝播していった。
このブームを文化として定着させたのが、やきものの街・愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」だ。同館で開催される「光る泥団子全国大会」は、卓越した技と芸術性を競い合う舞台として定着。削り器や専用の道具を駆使し、顔料を重ねて地球儀や惑星のように着色された作品群は、もはや工芸品の域に達している。