画面を覗き込む若者たちの眼差しは真剣そのものだ。ポケットから覗く、掌サイズのカラフルな電子ペット。1990年代末に世界を席巻したあの現象が、さらなる技術的進化を遂げてリターンを果たした。
「たまごっちパラダイス」が従来のシリーズと一線を画すのは、物理的なキーチェーン玩具としての手触りを保ちながら、近距離無線通信とクラウド連携をシームレスに融合させた点にある。自分の「たまごっち」を友人や世界中のユーザーの端末とすれ違わせるだけで、未知の「パラダイス島」へ旅立たせることができる。画面越しだけのデジタル疲労に悩むZ世代やα世代にとって、手元で動く物理ボタンの質感と、予測不能なペットの挙動がフレッシュな体験として突き刺さったのだ。