こうした再評価の波を受けて、長らく絶版となりオークション市場で高値で取引されていた彼女の単行本や短編群を網羅する全集プロジェクトが、日英同時でスタートした。単なる復刻にとどまらず、未公開のラフスケッチや当時のインタビュー、海外のクリエイターによる寄稿などを収録した決定版だ。
出版関係者によれば、事前予約の段階で国内外から注文が殺到しており、増刷が急遽決定したという。サブカルチャーの枠を飛び越え、世界的な現代アートとしての評価を獲得しつつある現状は、日本のマンガ史における一つの歴史的転換点と言えるかもしれない。