午前の第1試合は爽やかな朝空の下、午前8時にプレイボールがかかる。そして最も気温が上昇する正午から午後3時すぎにかけては完全に試合を中断し、球場全体が静寂に包まれる。陽が傾き始めた午後4時、ライトに灯がともる中で午後の部がスタートする。
このタイムスケジュール変更は、試合の質そのものを劇的に変えた。熱中症による足のつりや途中交代が激減し、終盤まで緊迫した投手戦や俊足を生かした走塁が繰り広げられる。選手層の厚い強豪校だけでなく、地方の公立校にとっても集中力を切らさずに最後まで戦い抜くチャンスが増えた格好だ。観客席の熱中症搬送者数も劇的に減少し、安全と熱気が両立する新たな甲子園スタイルが完全に定着した。