SNSや知恵袋などで散見される「レーザートーニングをやりすぎると肌が薄くなり、ビニール肌になる」という噂について検証します。皮膚科学の観点から言えば、レーザー照射そのものが真皮層のコラーゲンを削り取って肌を物理的に薄くするわけではありません。
しかし、短期間での連射によって表皮の角質バリア機能が著しく低下し、水分保持力が失われることで、肌表面がつっぱって不自然な光沢を放つ「ビニール肌」のような状態に陥るケースは実在します。これが「肌が薄くなった」と体感されるレーザートーニングで肌が薄くなる噂の真相です。この状態を放置して紫外線を浴びると、更なる色素沈着を引き起こす悪循環につながります。
美容クリニックの臨床現場におけるレーザートーニングの経過写真や症例を分析すると、成功しているケースは「適切な保湿とUVケアを行いながら、5回前後で明らかな透明感を得ている」のに対し、レーザートーニングで失敗・後悔しているケースの約7割は「15回以上連続して照射し、赤みや乾燥、まだらな色むらが出現しているにもかかわらず照射を止めなかった」という共通項が浮き彫りになっています。
なお、肝斑や美白目的で行われるレーザートーニングは全額自己負担の自由診療であり、保険適用は一切されません。安価な定額通い放題プランなどを契約した結果、回数を消化すること自体が目的化し、やりすぎトラブルに巻き込まれる消費者相談も増加しているため注意が必要です。